ドイツ シーメンス社の最高級歯科用ユニット(診療時に患者様の座る診療台)です。治療中やお口をゆすぐ際に使用する内部の水は、通常ご家庭の排水溝ヌメリのように細菌の膜ができてしまいますが、このユニットは内部までしっかり洗浄消毒することが出来ます。また、マウスのように足で様々な操作ができるため、お口の中を触った手で操作しなくても良いように考えられています。歯科医の繊細な動きが要求される顕微鏡治療にも適しています。また患者様にとっては、歯を削るときの水量の多さとドリルの回転数を細かに調整することによって、歯の神経が火傷のような状態になりにくいよう配慮されています。座り心地の良さから、皆様の評判がいいですが、お値段をお教えすると驚かれます。
細かい治療が必要な歯科では今や手術用顕微鏡なしでは語れません。手術用顕微鏡は暗く狭いお口の中を明るく高倍率で拡大し、歯の根の先までなど精密に治療することができます。肉眼で行う『勘』に頼った診断や処置ではいかに不備が多く、顕微鏡治療との次元が異なると痛感しています。また処置の過程などを動画や静止画で見られることは患者にとっても納得いく事だと思います。ご要望があればデータを差し上げます。
2003年より2台目の顕微鏡を導入し、2部屋ある治療を行う診療室の両方で顕微鏡を使用することができ、安心して診療を受けていただいております。
現在の歯科治療では歯を削る歯科医師、人工の歯を作る歯科技工士も、共に顕微鏡下での処置となります。当然、皆様のお口のケアや定期的チェックを行う歯科衛生士も拡大鏡を使用することにより情報量が格段に増え、操作精度も上がります。ひいては皆様の健康に結びつけることが出来ると確信します。
歯の裏側を削るなどの処置は非常に難しいものです。なぜならば直接は見えないため、鏡に映した状態で器具を操作しなければならない上に、鏡に霧状の水滴が付くからです。このスイス製の歯科用ミラーは驚くべきギミックが隠されています。鏡が高速回転することによって水滴が飛び散り視界をクリアにします。使ってびっくり。これを使用しない歯科医師人生は損をしていると実感します。
実は私はアンチレーザー派でした。しかしこのレーザーは歯周病の手術や根管治療(歯の根の消毒)の手術において可能性を広げるツールだと思います。願わくば活躍するような難しい症例が少ないことを祈ります。