週刊東洋経済の8/5号にこの様な題の記事が載っていた

「求人倍率は99.9倍 交通誘導員の不足の悲鳴」

主旨はこうだ

今、建設現場で劣悪な労働環境なため交通誘導員が足りなくて現場では困っている。需給関係が崩れているのであるならば人件費が高くなるはずだが実際には
日当は上がらない。それは「建築などのように何かを生み出すのでは無く、事故など何も無いことが仕事の成果だからありがたみが理解されない」彼らはただの「棒振り」ではない。
ということである。

なるほど共感することがある。それは歯科の業界もまた同じだからである。

人間は目先の快楽を求めたり、今の困りごとや不安の解決には価値を見いだしやすいが、普通を維持することには価値を見いだしにくいのである。

さらに砕いて表現すると、歯が無くて困ったら数百万のインプラントにはお金を払うが、自分の歯を当たり前に様に守るために投資することには価値やありがたみを感じにくいということと全く同じだと思うのである。

相手の弱みにつけ込んだインプラント歯医者が跋扈する世の中で
生活を守る医療が評価されないのは正にここだろう。

歯科衛生士はただの「歯のお掃除屋」ではないのである