実は 「iPad pro」を昨年末購入しました。
といいますか、「apple pencil」を使って見たかったのです。
セミナーで東京に行ったときに家電量販店で触った見たら
その使い心地に「これはイラストが描けるかもしれない」と
勘違いしてしまいました。
今までもニュースレターにへたくそな挿絵を描いておりましたが
初お披露目いたします。じゃじゃじゃん
家族やスタッフには何これ?と言われましたが
これこそが、菊地歯科の基本方針の思いが詰まっています
ので、解説いたします。
皆さんに一番多く質問されるのが
「先生、この治療した歯いつまでもつの?」です。
理屈っぽっく言えば「エントロピーは増大する」です。
形あるものはいずれ崩れていくのが世の常なのです。
機能している以上、歯は少しずつですが、すり減ったり
欠けたりしていくものです。
これは天然の歯でも人工の歯でも同じです。
もっというと、継ぎ接ぎの無い「天然の歯」より、
「処置した歯」の方がよりトラブルのリスクが高くなるのが
道理というものです。
だとしたら、
- より最小限の介入にしたい!
- 次の処置の手を残したい!
- やり直しより、修理を!
もし自分が患者の立場になれば
そう願うからです。
たとえば「一部分詰めて治す方法」と
「全部歯を削って治す方法」があるとしたら、
一部分を詰めると詰めたものが取れたり、欠けたりするので
全部削って被せた方が一見長く持つように感じる
かもしれません。
しかし、全部削った場合は次にひとたび問題が起きた時は
神経を取る必要性が出るなど、より深刻なトラブルにつながる
ことになりかねません。その一方、詰め物がとれたり、
欠けたりすることは、歯科医の名誉を失うこと
になりかねませんが、皆さんの歯を失う「双六」の
「あがり」に向けた駒がいっぺんに進む事がありません。
逆に「もう一度詰める」という駒にとどまることができます。
だとしたら。一部のインプラント好きな歯科医の
天然の歯は当てにならないからという思想のもと
まだ、使える歯を抜いてインプラントにする事が
第一選択とは思えないのです。
同じように、「根の消毒」で歯の延命がはかれるなれば
多少手間と費用が掛かってもそれは長い目で見たら
かえって一生涯のトータルコスト(こういう表現が
適切かどうかはおいて)は押さえられると考えるのです。
また、顕微鏡や接着の技術がその応用を助けてくれます。
寿命が長くなった現在だからこそ
先を考えた手を打ちたいのです。
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