昨日、ご相談の患者様がいらっしゃいました
前医にて歯の根の消毒を10回ほど受けられたのですが、症状が落ち着かないとのこと・・
早速原因を探ってみました。
目視では特に問題は無かったのでレントゲン(パノラマ)を撮影
右下が治療途中の歯ですね
歯の中に白い物が見えます。おそらく、根の管に詰めてあった古い樹脂だと思われます
詳細を確認するためにCTを撮影させていただきました。
今度ははっきりと、骨が溶けているのがわかります。
赤丸をつけてみますね
だんだん分かってきました
感染物質である古い樹脂が取り切れていないために
症状が改善しなかった可能性が高いですね
この歯はCTによると、根の管が3本有ります。
二股に分かれている奥側の根は扁平で根の管が1本
CTから図を起こしてみると
この様に、消毒の針が先の方まで通っているのですが、管の側面に
樹脂が残っているとおもわれます。
手前側の根も図で書いてみると
このように同じく、横に樹脂がこびりついています。
状況をご説明したところ、根の消毒を希望されましたので
処置開始です。
この古い樹脂は歯にこびりついていることが多く
根の消毒を行う時に大変やっかいです。
あの手この手で薬や機材をとっかえひっかえ交換しながら
地道にキレイにしていきます。
こーんな「金属でできた耳かき」のようなものをつかいます。
その先は0.3ミリ・・・肉眼では私はすでに見えませんが
スプーン状に曲がっています。
実はこの機材まさに「かゆい所に手が届く」すぐれもの
O・Kマイクロエキスカと言います。
開発した岡口先生、販売した企業とも感謝して使わせていただきます。
ここで、実際の動画をごらんになってください
根の消毒の再治療は、しつこい性格でないと難しいですね〜
えっ、私ですか 「へび年」とだけ言っておきます。
ーーーーーーーーーーーー追記ーーーーーーーーーーーー
無事に、樹脂のお薬を詰め終わりました。(白い部分です)
この後、症状が落ち着き
骨が再生するのを待ちます。
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