前回の歯ぎしりシリーズ・・・
あれだけはっきりと割れている状態でじっくりみれば
おそらくだれもが気が付くと思います 。
で、今回は上級編?!と言うわけではありませんが
下の歯の写真 ヒビがありそこからむし歯になっているのが
わかりますか?
とうぜん真ん中の歯ですよね??
わかりませんよね、次のヒント
確認のためのレントゲンを撮影致しました
赤丸の中央部分がむし歯ができている部分です。
これも見慣れないとわかりにくいのですが
そんなもんか?と見ていただければいいです。
次ぎに、横から強い光を当ててみました。
これでおわかりになりましたか?
答は
ヒビが入っていることはわかりました。
でも、中は本当にむし歯になっているのでしょうか?
ほんの針の先ほど、顕微鏡を見ながら削ってみました↓
中、茶色いですね・・・はい、確認出来ました
そうしました、どこまで広がっているかですね
隣の歯と接する部分も穴が空いていました
軟かくとけて、細菌が入り込んでいる部分は
きちんと除去し(これが肝心なのですがまたの機会に)
白い樹脂を使用しその場で詰め終わりました↓
これをダイレクトボンディングと言う方法です。
処置した後がほとんどわからないのですが
ここで安心してはいけません。
なぜむし歯が進行したかというと
ヒビが入り隙間から菌が侵入したとうこと
ヒビが入った原因は上下の歯が過剰な力を繰り返し受けたため
つまり「歯ぎしり」がきっかけとなったと私は仮説を立てました
それを確認するため噛み合わせのチェック
赤いカーボン紙を咬んで頂くことにより
かみ合う部分は赤くインクの痕がつきます。
やはり、一部強くあたっていますね〜
このあと、噛み合わせを調整して終了
歯を削っての処置がどうしても必要な時があります。
それは、処置をするという介入がないことによってのデメリットが
削らないメリットをうわまる時です。
そして、顕微鏡を使ってのダイレクトボンディングのメリットの一つは
見た目が良いという事以上に
削る量を最少の抑えられると言うことです。
それは、単にムダに削らないという意味合いだけでなく
毎日、何千回とかみ合わせる作業に耐えるため
「歯の骨格を残し、構造的に弱くしない」という目的があるのです。
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